リィンカーネーションの花弁 20巻

『リィンカーネーションの花弁』作品概要

『リィンカーネーションの花弁』は、小西幹久による日本の漫画作品。2014年7月号から『月刊コミックブレイド』にて連載開始され、同誌休刊後は『月刊コミックガーデン』に移籍。現在も『MAGCOMI』にて連載中である。

2024年8月時点で単行本19巻までの累計発行部数が300万部を突破しており、2024年にはテレビアニメ化が発表されている。

あらすじ

自らの首を切ることで前世の才能を得る“輪廻の枝”。高校生の扇寺東耶は、クラスメイトの灰都が輪廻の枝を使い、シリアルキラーと戦う場面に遭遇する。灰都に認められた東耶も輪廻の枝を手に入れ、才能を得て“偉人の杜”に参加する。そこで、東耶は数々の戦いに巻き込まれていく。

登場人物

主要人物

• 扇寺 東耶
  本作の主人公。男子高校生。兄と比べて自分は無才だと劣等感を持つ。才能に飢えており、輪廻の枝により才能を手に入れる。前世は石川五右衛門。才能は盗人の右腕、左腕で、相手の才能を盗むこともできる。
• 灰都＝ルオ＝ブフェット
  東耶のクラスメイト。剣道の強者で、“廻り者”として“偉人の杜”に参加する。前世は宮本武蔵。才能は歪二天礼法で、人外の域に達する剣術を操る。

偉人の杜

• ジョン・フォン・ノイマン
  偉人の杜のリーダー。冷静沈着で、仲間に的確な指示を出す。前世は天才数学者ジョン・フォン・ノイマン。才能は予測演算、電脳の主。
• ニュートン
  偉人の杜の初期メンバー。飄々とした性格で、かなり頭が切れる。前世はアイザック・ニュートン。才能は重力の実。
• アインシュタイン
  偉人の杜の初期メンバー。男嫌いで、東耶の加入にも反対していた。前世はアルベルト・アインシュタイン。才能は空間転移。
• 舩坂 弘
  偉人の杜の日本メンバー。軍人らしい潔い心を持つ。前世は日本陸軍の軍人舩坂弘。才能は不死の兵で、どんな攻撃を受けても再生する。
• ナイチンゲール
  偉人の杜の日本メンバー。仲間を治療する。実際は、ノイマンなどを操っていた黒幕。前世はフローレンス・ナイチンゲール。才能は癒の天使、クリミアの赤い影。

項羽軍

• 項羽
  偉人の杜の初期メンバー。罪人格をも受け入れることを夢見ていたが、意見が割れ脱退。前世は楚の武将項羽。才能は万象儀で、あらゆるものを支配し武器として使用する。
• ダルモン
  罪人格の廻り者。項羽を愛し、彼に危害を加えるものを殺そうとする。前世はシャルロット・コルデー。才能は暗殺天使、カーンの処女。
• アドルフ・ヒトラー
  罪人格の廻り者。偉人の杜への報復を決意する。前世はドイツの独裁者アドルフ・ヒトラー。才能は掌握者（エニグマ）。
• ポル＝ポト
  罪人格の廻り者。寡黙で、ヒトラーと共に多くの偉人を倒す。前世はカンボジアの独裁者ポル・ポト。才能は腐食果実（キリング・フィールド）。

黒鋭部隊

• 北束 斎
  特務自衛隊「黒鋭部隊」のリーダー。西耶の親友。武術の天才。
• 南毅
  黒鋭隊の隊員。北束と共に、偉人の杜を止める方法を模索する。

その他

• アラン・スミシー
  輪廻の枝の製作者。出会った人間は、出会ったことを忘れてしまう。
• 扇寺 西耶
  東耶の兄。あらゆる面で優秀だったが、実は「万能器」によって得た才能であった。東耶のことを一番に考えており、誇れる兄になることを目標に才能を集めていた。

用語

• 輪廻返り
  輪廻の枝で首を切ることによって前世の才能を引き出すこと。
• 輪廻の枝
  輪廻返りの時に使用する道具。首を切ると傷口から血の代わりに赤色に光る花弁が舞う。
• 輪廻の種
  輪廻の枝を統括する存在。種を破壊することで廻り者を全滅させられるという説がある。
• 廻り者
  輪廻返りをして才能を得た人物の総称。
• 完全な廻り者
  輪廻返りを繰り返すにつれて完全な廻り者になる。時間制限がなくなり、姿も変わったままである。
• 不完全な廻り者
  輪廻返りしてまだ日が浅い廻り者。
• 偉人の杜
  罪人格の一掃、世界平和を目的とする廻り者の集団。
• 項羽軍（罪人軍）
  項羽が率いる廻り者の集団。その多くは罪人格で構成されている。
• 「会」
  項羽が創った、似た分野の才能をもつ廻り者たちのコミュニティ。
• 「浮草」
  「会」から脱退した廻り者の集まり。