ちゃお 2024年9月号(2024年8月2日発売)

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『ちゃお』

『ちゃお』は、小学館発行の日本の月刊漫画雑誌です。1977年9月3日に創刊され、『なかよし』(講談社発行)・『りぼん』(集英社発行)と並ぶ、三大小中学生向け少女漫画雑誌の一つと言われています。誌名の由来は、親しい人との間で「こんにちは」「さようなら」として使われるイタリアのくだけた挨拶言葉「チャオ (ciào)」。

2002年頃以降、最も発行部数の多い少女漫画雑誌となっています。過去には100万部以上を発行していましたが、2006年以降他の少女漫画雑誌とともに相対的に部数は落ち込んでいます。

対象年齢の変遷

創刊当初から1980年代頃までは小中学生向け雑誌ではありつつも、上記の競合誌と比べて大人びた誌面であり、女子高校生をターゲットにしていた時期もありました。1980年代中盤はアニメ作品とのタイアップ漫画を積極的に載せ、低年齢層の取り込みを図った時期もありましたが、1988年に創刊した『ぴょんぴょん』 がその路線を継いだ。しかし1992年10月の『ぴょんぴょん』との統合で同誌の人気連載を引き継ぐなど幼年漫画的な作品を再び増やし、同時に付録の強化も行った。

2006年に主に中学生前後の少女向けに『ChuChu』を独立創刊した直後にあたる、当時の日本雑誌協会のデータでは小学生(主に中学年・高学年)の女子児童が主な対象読者となっています。例えば競合誌の『りぼん』よりやや低く、定期刊行されている少女漫画雑誌全体でも同年に創刊した『ぷっちぐみ』 に次いで2番目に低いとされる。しかし別の調査では女子高校生でも『週刊少年ジャンプ』(集英社)、『りぼん』、『別冊マーガレット』(集英社)の次に読まれている漫画雑誌というデータも存在する。

歴史

『ちゃお』の前身は、1972年に『別冊少女コミック』(ベツコミ)の増刊として発行された『別冊少女コミック増刊 ちゃお』です。1977年9月3日に『ちゃお』10月号として独立創刊されました。創刊号では巻頭カラー付き作品を上原きみこが担ったが、表紙イラストは河野やす子が描いた。その後創刊からしばらくの間、当時『少女コミック』で売り出し中だった河野やす子が引き続き表紙を担当していました。

創刊から『ぴょんぴょん』と統合する1992年までのメディアミックス展開は、創刊初期の1978年に『若草のシャルロット』(原作:雪室俊一、漫画:時松早苗)の漫画版を本誌に掲載、本誌原作作品は『炎のアルペンローゼ ジュディ&ランディ』(赤石路代)『魔法のスターマジカルエミ』(あらいきよこ)『魔法のアイドルパステルユーミ』(あらいきよこ)がアニメ化された。また、『セーラー服通り』(つづき春)『痛快!OL通り』(野坂由紀子)がドラマ化された。

部数は長らく低迷が続き、1990年代中盤までは最大50万部台 で頭打ちであり、1992年頃には10万部台以下に落ち、『なかよし』及び『りぼん』と比べてマイナー感が拭えなかった。

1992年秋には、本誌と同様に部数の低迷に陥っていた『ぴょんぴょん』と統合し、誌名は『ちゃお』を残したが、『ぴょんぴょん』の恋愛物が少なくギャグやショートストーリーの漫画が中心だった路線を取り入れ、『みい子で〜す!』→『こっちむいて!みい子』(おのえりこ)などを引き継いだ。その一方で『水色時代』(やぶうち優)や『アリスにおまかせ!』(あらいきよこ)など合併前からの人気連載を継続させ、『ワン・モア・ジャンプ』(赤石路代)など有力作家による新作を投入し、低学年にも中学生にも読みやすい誌面構成にした。また『りぼん』や『なかよし』を追撃するために付録の強化を推し進めたが、当時は『りぼん』の部数が250万部、『なかよし』が同じく200万部を超えて最盛期を迎えていた中、20万部程度しか売れていなかった 本誌がそれに食い入ることは難しかった。

そのため、アニメ化や漫画化などのメディアミックス展開は厳しい状況であったが、いがらしゆみこ や日本アニメーションとの協力で1993年には『ムカムカパラダイス』(原作:芝風美子、漫画:いがらしゆみこ)を投入することにこぎ着け、それがヒットしたことで、翌1994年には『とんでぶーりん』(原案:森真理、原作・漫画:池田多恵子)と続けてテレビアニメを投入した。当時、大流行した変身バトルヒロインブーム にあやかって『愛天使伝説ウェディングピーチ』(原作:富田祐弘、漫画:谷沢直、企画:テンユウ)にも参加した。アニメ化重視の戦略を推し進めることによって低年齢層の読者を積極的に獲得し、依然『りぼん』や『なかよし』には及ばないものの、部数は伸び始めた。

1990年代後半は沖縄アクターズスクールを題材として安室奈美恵やSPEEDブームに乗った『はじけてB.B』(今井康絵)、男児に大ヒットした『ポケットモンスター』の主人公を女の子にして漫画化した『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』(漫画:月梨野ゆみ)などのタイアップ作品がヒット。本誌原作作品でも『エンジェルリップ』(あらいきよこ)などが人気を集めていた。その頃から部数が低下し始めた『りぼん』・『なかよし』に対して本誌の部数は伸び続け、1999年から2000年にかけて月刊少女漫画雑誌のシェアで『なかよし』を追い抜いて、『りぼん』に次ぐ2位に上昇した。だが、1990年代までの本誌は、本誌連載の漫画をテレビアニメ化した作品が当時の『りぼん』や『なかよし』と比べて大幅に少なく、読者の熱狂的な支持を得るまでには至らず、このことは本誌の読者の定着やコミックス(単行本)の売上面、そして小学館における『ちゃお』事業そのものの収支に大きく影響するため 、本誌で連載された原作漫画のアニメ化は長年の課題だった。『愛天使伝説ウェディングピーチ』でアサツー ディ・ケイ(ADK)との関係ができたことをきっかけに、1996年に『水色時代』(やぶうち優)、2001年には『Dr.リンにきいてみて!』(あらいきよこ)と、ADKとの協力で本誌原作作品がテレビアニメ化された。

2000年前半は本誌の部数が大幅に躍進した。『ミルモでポン!』(篠塚ひろむ)は2001年夏に連載が開始されて間もなかったが、小学館プロダクション(当時)の手で抜擢され『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』のタイトルでアニメ化され、小学校低学年を中心にヒットし本誌を代表する看板作となった。同年には本誌の発行部数が100万部を突破、遂に『りぼん』も抜いて少女漫画雑誌のトップに躍り出た。2000年代後半も『きらりん☆レボリューション』(中原杏)が2006年にアニメ化されて同様にヒットし、玩具やトレーディングカードなどの商業展開などにも成功した。2006年1月号をもって増刊時代から数えて30周年を、2007年10月号をもって独立創刊から30周年を迎えた。

しかし、2005年になると発行部数の伸びが止まり、2006年以降は部数が低下し始め、2007年度(2006年10月 - 2007年9月集計)には98万部 と100万部台を割り込んだ。その後も低下が続き、2013年度(2012年10月 - 2013年9月集計)には55万部 まで落ち込み、2016年度以降は再び50万部を割っている。

2007年5月に発表された、日本PTA全国協議会主催の2006年度「子供とメディアに関する意識調査」で、「親が子どもに読ませたくない雑誌」の第2位にランクイン。なぜ本誌がランクインされたか定かではないが、第1位の『少女コミック』(当時)と並び、小学館の少女漫画雑誌が上位2つを占める結果となった。

2017年10月号をもって独立創刊から40周年を迎え、「創刊40周年プロジェクト」と銘打った記念企画が行われている。(詳細後述)

2020年1〜3月期にかけては数ある少女向けコミック誌の中で印刷証明付き部数が1位と発表されている。

2021年8月10日に『ちゃお』の連載作品を無料で読むことができるサイト「ちゃおコミ」が開始される。『ミルモでポン!』や『極上!!めちゃモテ委員長』などの過去の作品のほか、オリジナル作品も配信。

2023年9月号(2023年8月3日発売)では同日発売の『りぼん』2023年9月号とコラボし、『ちゃお』は『シャイニング!』(まいた菜穂)、『りぼん』は『ハニーレモンソーダ』(村田真優)のイラストが描かれた表紙がつながるという、創刊から初めての試みが行われている。これは2023年8月19日・20日にパシフィコ横浜にて『りぼん』との合同イベント『ちゃお×りぼん ガールズコミックフェス』(詳細はちゃおフェスを参照)が開かれることを記念したもの。

2023年10〜12月期にかけては数ある少女向けコミック誌の中で印刷証明付き部数で『りぼん』に追い抜かれ2位となった。

歴代編集長

  • 1977年 - 19??年 飯田吉明
  • 1984年 - 19??年 武居俊樹
  • 1992年 - 200?年 辻本吉昭
  • 200?年 - 2009年 細川祐司
  • 2009年 - 2011年 丸澤滋
  • 2011年 - 2016年 井上拓生
  • 2016年 - 2019年 筒井清一
  • 2019年 - 2022年 藤谷小江子
  • 2022年 - 萩原綾乃

発行部数

  • 1978年6月、公称30万部
  • 1979年7月、公称50万部
  • 1980年7月、公称50万部
  • 1981年9月、公称50万部
  • 1982年12月、公称500,000部
  • 1984年4月、公称500,000部
  • 1985年3月、公称500,000部
  • 1986年3月、公称500,000部
  • 1987年3月、公称500,000部
  • 1988年3月、公称500,000部
  • 1989年2月、公称500,000部
  • 1990年2月、公称400,000部
  • 1991年2月、公称400,000部
  • 1991年4月 - 1992年3月、公称400,000部
  • 1992年、10万部以下
  • 1992年4月 - 1993年3月、公称400,000部
  • 1993年1月 - 12月、推定45万部
  • 1993年4月 - 1994年3月、公称500,000部
  • 1994年、20万部
  • 1994年1月 - 12月、推定45万部
  • 1995年1月 - 12月、推定48万部
  • 1995年、50万部
  • 1996年1月 - 12月、推定40万部
  • 1997年1月 - 12月、推定44万部
  • 1998年1月 - 12月、推定60万部
  • 1999年1月 - 12月、推定65万部
  • 2000年1月 - 12月、推定75万部
  • 2003年9月1日 - 2004年8月31日、1,065,000部
  • 2004年9月 - 2005年8月、1,033,333部
  • 2005年9月1日 - 2006年8月31日、1,008,500部
  • 2006年9月1日 - 2007年8月31日、982,834部
  • 2007年、98万部
  • 2007年10月1日 - 2008年9月30日、930,834部
  • 2008年10月1日 - 2009年9月30日、815,455部
  • 2009年10月1日 - 2010年9月30日、745,455部
  • 2010年、74.5万部(9月末時点)、75万部(年間平均)
  • 2010年10月1日 - 2011年9月30日、654,584部
  • 2011年10月1日 - 2012年9月30日、620,000部
  • 2012年10月1日 - 2013年9月30日、552,500部
  • 2013年10月1日 - 2014年9月30日、543,334部
  • 2018年10月1日 - 2019年9月30日、342,500部
  • 2019年10月1日 - 2020年9月30日、288,333部
  • 2020年10月1日 - 2021年9月30日、215,000部
  • 2021年10月1日 - 2022年9月30日、169,583部
  • 2022年10月1日 - 2023年9月30日、137,813部

連載作品

以下、2024年10月号現在連載中の作品。

タイアップ

創刊当初はあまりタイアップには熱心ではなかったが、1992年に『ぴょんぴょん』と統合し、その内容を引き継いでからは一転して積極的にタイアップを行うようになり、今ではむしろ本誌を語る上で欠かせない要素となっている。

テレビアニメ

掲載漫画を原作としたアニメ化もあるが、アニメの漫画化やアニメ・グッズ製作を前提としての先行掲載などのタイアップ物も多く、他の少女漫画誌に比べてその比率が高い。本誌で最初にアニメと絡んだ作品も本誌の原作のアニメ化ではなく、1977年10月に放映されたタイアップ物の『若草のシャルロット』(制作:日本アニメーション)であった。本誌原作の作品が初めてテレビアニメ化されたのは1985年4月の『炎のアルペンローゼ ジュディ&ランディ』(製作:タツノコプロ)である。タイアップされるアニメ作品はその時点での読者の平均年齢と同等かそれを下回る作品が多いが、『少女革命ウテナ』・『デ・ジ・キャラットにょ』・『魔法少女隊アルス』・『電脳コイル』など、対象年齢が比較的高いアニメ作品とのタイアップを行ったこともある。本誌に掲載されたオリジナル作品を原作としたアニメ映画はまだ一作も製作されていないが、外部版権を用いて本誌で漫画化された作品の映画は「ちゃお創刊20周年記念事業」という名目で「'97夏東映アニメフェア」内で上映された『キューティーハニーF』が該当する。

1980年代

1985年4月に放映された『炎のアルペンローゼ ジュディ&ランディ』は当時連載中だった『アルペンローゼ』をテレビアニメ化したもの。ただし放送局のフジテレビは土曜日の野球中継の時間を拡大し、18:30開始にした影響で、本作も1年間の放映予定が6ヶ月に短縮という形で打ち切りとなった。

1985年7月から1986年8月にかけてスタジオぴえろ製作のぴえろ魔法少女シリーズのうちの『魔法のスターマジカルエミ』と『魔法のアイドルパステルユーミ』の漫画版 を掲載したことがあったが、『パステルユーミ』を最後に、本誌が絡むテレビアニメは一旦途絶えた。

1990年代

再びテレビアニメを積極的に展開するようになったのは、『ぴょんぴょん』統合後の1993年に日本アニメーション・毎日放送(TBS系列)と組んで製作した『ムカムカパラダイス』の漫画版 を本誌に掲載したことがきっかけだった。

『ムカムカパラダイス』の次番組である『とんでぶーりん』(1994年)の漫画版 も本誌に掲載された。これは、姉妹誌で読み切り作品主体のちゃおデラックス1993年秋号に掲載された作品の『ビビデ・バビデ・ぶーりん!!』を原作としたメディアミックス作品であり、それ故に原作を執筆した池田多恵子が自ら漫画版も担当し、連載時期もアニメ版の放送時期と一致していた。そのため、原作作品も漫画版の単行本に収録されている。

1995年は『愛天使伝説ウェディングピーチ』(原案・制作:ケイエスエス)を製作、テレビ東京系列で放送され、漫画版 の連載が行われた。

1996年は11年ぶりに本誌原作の『水色時代』(制作:スタジオコメット)がテレビ東京系列ほかでアニメ化、され、当初の放送期間は9ヶ月の予定だったが「思い出アルバム」編が追加され2ヶ月間延長された。

1997年は『キューティーハニーF』(製作:東映動画、テレビ朝日系列で放送)と『少女革命ウテナ』(J.C.STAFF製作、テレビ東京系列で放送)の2つがアニメ化、本誌に漫画版 が連載されたが、前者は原画担当の飯坂友佳子が直接漫画作品を担当したものの、アニメ・漫画版いずれも前番組 と比べて成功したとは言えない結果に終わり、後者もアニメの方は青少年男性を中心にヒットした が、漫画版は年齢層や画風が本誌の他作品と大幅に異なることも影響し本誌では人気が出ず、続編の『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』では「別冊少女コミックSpecial」で連載し、続々編は「月刊フラワーズ」にて掲載した。

1998年2月にアニメコンプレックス番組『アニメ週刊DX!みいファぷー』(製作:東映動画→東映アニメーション、テレビ朝日系列で放送)が『キューティーハニーF』の次番組として放送され、本誌原作作品からは「こっちむいて!みい子」と「ヘリタコぷーちゃん」の2作品がアニメ化された。なお、この番組のメイン作品である『ふしぎ魔法ファンファンファーマシィー』も漫画版が本誌に掲載された。

この年からNHK教育(当時、現在のNHK Eテレ)とタイアップを行うようになり、『おじゃる丸』の4コマ漫画版 が、翌1999年には『コレクター・ユイ』と『スージーちゃんとマービー』の漫画版 が連載された。それ以降も2001年に『カスミン』の漫画版、2004年に『魔法少女隊アルス』も2ページ漫画として漫画版 が連載され、2007年には別冊付録に『電脳コイル』の漫画版 が掲載された。なお、これらの作品のうち、『コレクター・ユイ』と『電脳コイル』の2作が単行本化されている。

2000年代

2000年7月に学習雑誌掲載作品の『とっとこハム太郎』がテレビ東京系列でアニメ化され、2001年から2002年まで本誌でも1ページ連載として取り上げられた。

2001年は『Dr.リンにきいてみて!』(制作:スタジオコメット)がテレビ東京系列でアニメ化された。

2002年は4月にテレビ東京が新設した土曜の朝のアニメ枠で『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』シリーズ(制作:スタジオ雲雀)を含む女児向けアニメ3作品 を並べてアニメ化された。当初の放送期間は3作品とも1年間の予定であったが、本作のみ視聴率が好調であったため延長を繰り返し、2005年9月まで3年6ヶ月間に亘って放送された。他にも、2002年には『ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット』(アニマックスほかで放映)の漫画版 が連載された。

2003年は『デ・ジ・キャラットにょ』(原案:ブロッコリー、制作:マッドハウス)がテレビ大阪(テレビ東京系列)で放送され、本誌で漫画化 されたが、それまで男性向けアニメであったコンテンツを女児向けアニメに改変して鳴り物入りで始めたものの、ターゲット層の視聴率および商業成績共々不振に終わり、テレビ東京系列外ネット局の多くは放送途中で打ち切りとなった。

2005年は『ふしぎ星の☆ふたご姫』(原案:バースデイ、制作:ハルフィルムメーカー)がテレビ東京系列で放送され、本誌で漫画化 された。アニメそのものは続編の『ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!』が作られるほど人気が高かったが、漫画版は原作が本誌の主要読者よりも低い世代(主に未就学児にあたる女児)向けに作られたアニメ を漫画化した関係もあってか、本誌での人気が不調に終わり、アニメが続編になる前に本誌ともタイアップが終了した。続編のタイアップは放送開始から間隔が少し開いているものの、事実上『ぷっちぐみ(2006年7月創刊)』が引き継いだ。

2006年は『きらりん☆レボリューション』シリーズ(制作:シナジーSP、途中まではG&G Entertainmentも制作参加)がアニメ化され、商業的には2020年現在においても本誌最大のヒット作となった。2008年にはアニメ版のタイトルが『きらりん☆レボリューション STAGE3』に改題され、翌2009年まで合計3年間に亘って放送された。

2007年は『はぴはぴクローバー』(制作・グループ・タック)がアニメ化されキッズステーションほかで放映された。

2009年は『極上!!めちゃモテ委員長』(制作:小学館ミュージック&デジタル エンタテイメント)がアニメ化され、1年延長し2011年3月まで放映された。

2010年代

2011年は10月から2014年2月までNHK Eテレで放送中のバラエティ番組「大!天才てれびくん」の番組内アニメという形で『ちび☆デビ!』(制作:シナジーSP)が放送された。

2016年は『12歳。』が『12歳。〜ちっちゃなムネのトキメキ〜』(制作:シナジーSP)というタイトルでアニメ化され、AT-Xと全国独立放送協議会に加盟するサンテレビ・TOKYO MXほかで同年4月から6月まで第1期が、同年10月から12月まで第2期が放送された。

2017年には『プリプリちぃちゃん!!』(制作:OLM TEAM SAKURAI)がMBS制作・TBS系列の『アニメサタデー630』枠内で『100%パスカル先生』(月刊コロコロコミック連載)と枠を分け合う形で放送された。

その他

同社の少年漫画雑誌『週刊少年サンデー』に連載されていた『金色のガッシュ!!』が、フジテレビで『金色のガッシュベル!!』というタイトルでアニメ化された際、牧原若菜による4コマ漫画版が2004年3月号から2005年4月号まで連載されている。本誌に連載される前にアニメ化されていた作品としては学習雑誌の人気作で、ぴょんぴょんから移籍という形で短期間連載していた「あさりちゃん」がある(1982年にテレビ朝日系でアニメ化)。

掲載作品を原作としたセル・レンタル市場向けOVA作品としては、1991年の『スローステップ』(制作:パステル)が該当し、製作に関与し、初アニメ化作品である『ナイン』からあだち充漫画のアニメ製作権を独占的に持つ東宝から単発販売された。

ドラマ

『ぴょんぴょん』併合前の1986年に、TBS系列で放送された『セーラー服通り』とのタイアップ作品が掲載され、ドラマでも本誌や漫画版の原稿などが出てきた。しかしこれは『ちゃお』原作作品ではなく、漫画の内容もあまりシンクロしていない。

その後も実写ドラマ化された本誌発祥の作品は長らく存在しなかったが、2005年以降、テレビ東京系列および関西地方の一部の独立UHF局で放送されている朝の子供向けバラエティ番組『おはスタ』のミニドラマに、何らかの形で関わっている。以下、それをここに記す。

  • 2005年 - 2006年 『ふしぎ少女探偵 キャラ&メル』(漫画版を『ちゃお』本誌に連載、作画は北村有香)
  • 2006年春 - 2009年3月 『きらりん☆レボリューション』(実写ミニドラマ版が主に関連CDの発売前などに放送された)
  • 2009年4月 - 2011年『極上!!めちゃモテ委員長』(実写ミニドラマ版が放送されていた)
  • 『極上!!めちゃモテ委員長』に関しては、2010年4月から2011年4月に放送されたアニメ第2期において、1カ月に1度『MMTV』と称した実写ドラマとオシャレ情報を放送する回でもミニドラマが放送された。
  • 2013年から翌年にかけて『ドーリィ♪カノン』が本誌の付録DVDに収録という形でドラマ化(OV扱い)された。
  • 2017年にはタカラトミーとLDH JAPAN、ぷっちぐみと共同で「ガールズ×戦士シリーズ」の第1弾となる『アイドル×戦士 ミラクルちゅーんず!』が放送され、本格的なドラマとのタイアップは初であり、『おはスタ』でも関連コーナーが設けられた。以後は2018年度の『魔法×戦士 マジマジョピュアーズ!』、2019年4月から2020年6月まで放送された『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』、2020年7月から2021年6月まで放送された『ポリス×戦士 ラブパトリーナ!』、2021年7月から2022年6月まで放送された『ビッ友×戦士 キラメキパワーズ!』でもタイアップが行われていた。

玩具

本誌作品のアニメ化や、アニメ作品の本誌内でタイアップで、玩具メーカーやテレビ東京などのテレビ局などと積極的に連携してきたことが実り、男児向けの『月刊コロコロコミック』と同様、ホビーの要素を漫画雑誌に取り入れることに成功している。

タカラトミーとは合併前の旧トミー・旧タカラ時代から縁が深く、掲載漫画のアニメ化ではいずれかがメインスポンサーになることが多く、旧トミーは『愛天使伝説ウェディングピーチ』・『Dr.リンにきいてみて!』・『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』、旧タカラは『水色時代』のメインスポンサーだった。両社の合併後も変わらず、2006年から2009年まで『きらりん☆レボリューション』 に参入した。その後2011年4月号から2012年3月号までタカラトミー・シンソフィア共同開発のアーケードゲーム「プリティーリズム」とのタイアップ作品が連載されたが、小学館が製作委員会に参加していたアニメ化作品『プリティーリズム・オーロラドリーム』のテレビ放送開始に先行する形での連載開始だったため「アーケードゲームの漫画化」というより「テレビアニメの漫画化」という色合いが強かった。2014年からは後継作品『プリパラ』、2018年の『キラッとプリ☆チャン』タイアップ漫画を展開している。

コナミとも関係が深く、こちらは連載作品がテレビゲーム化されることが多く、『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』や『きらりん☆レボリューション』のゲームソフト全てを発売しており、『極上!めちゃモテ委員長』ではゲームソフトのみならず、カードゲームにも参入した。

対してバンダイは1990年代に競合誌の『なかよし』・『りぼん』原作漫画のアニメのスポンサーに就くことが多く、本誌関連のアニメ作品では『とんでぶーりん』、『キューティーハニーF』、『アニメ週刊DX!みいファぷー』のスポンサーとなったが、『ぶーりん』以外は商業的に不振であった。その一方で大ヒットした携帯ペットゲーム機「たまごっち」のタイアップを手がけた(後述)。2001年から2002年にかけてプリモプエルというぬいぐるみのタイアップ作を連載、こちらもまた不振に終わった。その後2004年に「たまごっち」が再発売され、成功したのをきっかけに再び関係を深めるようになった。2005年には「ちゃおスタイル」(別途後述)を立ち上げ、これと同時期にフコウモリとのタイアップも行われた。2009年から2011年にかけて『極上!!めちゃモテ委員長』のスポンサーに就いた。2013年から2016年までは『アイカツ!』、2016年からはそれの後継作品『アイカツスターズ!』のタイアップ漫画を展開している。

任天堂とは、『ポケットモンスター』(ポケモン)の漫画で関わり合うようになった。『ポケモン』漫画終了後は、『どうぶつの森』シリーズとのタイアップ作品の「おいでよ どうぶつの森 〜しあわせ通信〜」(2006年10月号 - 2007年12月号)→「街へいこうよ どうぶつの森 〜たんぽぽ村だより〜」(2009年1月号 - 2010年3月号)を掲載した。なお、「どうぶつの森」シリーズとのタイアップ作品に関しては、いずれも森江真子が手掛けている。「ポケットモンスター」についての詳細は後述。

セガトイズ(セガホールディングスの子会社)とは、『ぷっちぐみ』で発祥した『リルぷりっ』のタイアップ漫画が、キャラクターデザインを担当した陣名まいの執筆で2010年5月号から2011年3月号まで掲載されていた。同社とサンリオで共同開発したキャラクター「ジュエルペット」も2009年のテレビアニメ化を経て本誌でも2010年にタイアップ作が連載されたが、こちらは同年2月号から9月号までと短命に終わった。その他に2002年に「ココロボ」(ロボット型玩具)のタイアップ作を連載したがわずか半年で終了した。

ポケットモンスター

玩具の中でも、任天堂のゲームソフト「ポケットモンスター」(ポケモン)と本誌は深い関係にあった。1997年7月号から連載が始まった『ポケットモンスター PiPiPi★アドベンチャー』は、折からのポケモンブームに乗ってヒット、本誌の奇跡の大躍進に大きく貢献した。その後ポケモンとのタイアップ漫画は、2006年9月号まで連載された『ポケットモンスター チャモチャモ☆ぷりてぃ♪』まで続いた。

たまごっち

バンダイが発売している『たまご

価格:
579円
配信開始日:
2024-08-02 00:00:20
シリーズ:
ちゃお
出版社:
小学館
作者:
ちゃお編集部

DMMブックス ポイント還元 の作品

コミック (電子書籍) の作品

小学館 の作品

紙書籍同時 の作品

雑誌 の作品