我にチートを 〜ハズレチートの召喚勇者は異世界でゆっくり暮らしたい〜(話売り) #53

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温泉卵

温泉卵は、卵黄は半熟、卵白は半凝固状態に茹でた鶏卵です。一部では温度卵や温玉とも呼ばれます。温泉の湯や蒸気を利用して鶏卵を茹でたり蒸したりしたゆで卵も、その状態にかかわらず「温泉卵」と呼ばれることもあります。

概要

ゆで卵は卵の凝固状態により、全熟卵、半熟卵、温泉卵に分けられます。半熟卵は卵白がほぼ固まり、卵黄は周辺部が固まりかけているもの(中心部は流動性を保っているもの)、温泉卵は卵白が白くて流動性を保ち、卵黄が固まっているものを指します。

卵黄よりも卵白が柔らかい状態なのが温泉卵の特徴です。これは卵黄の凝固温度(約70℃)が卵白の凝固温度(約80℃)より低い性質を利用して作られます。約70℃に保った湯に浸けておくことでこの状態に調理されます。反対に卵黄を柔らかく保ったまま卵白を固めたものを「半熟卵」と呼びます。

一方、温泉卵に関しては、半熟卵の一種とし、温泉地で提供される料理を意味することもあります。湧出する温泉の湯温がこの範囲に近い場合、これに浸けておくだけで出来ることから、温泉地の旅館などで食卓に提供されることが多く、「温泉卵」の名で呼ばれるようになったと考えられます。

あらかじめ殻を割って器にとり、出汁と醤油をあわせた出汁醤油をかけて供されることが多いです。また、麺類、丼物などのトッピングとしても利用されます。料理に割り落とす/割り入れるだけでよく、ゆで卵に比べ殻を剥く手間がかかりません。生卵やゆで卵、卵焼きに比べ消化吸収に優れています。

専用の「温泉卵製造機」が市販されていますが、保温性のある発泡スチロール容器などを利用して作ることもできます。また、保温状態の炊飯ジャーを利用し水を使わずに作ることも可能です。電子レンジを使用した温泉卵調理器も存在しますが、再加熱するなど所定外の使用法を行って不具合が発生する事例が報告されています。

業務用の温泉卵製造器(温泉卵クッカー)は電気式で本体に網カゴが収められており、一度に数十個を調理することができます。

類似する卵料理として、卵の殻を割って茹でるポーチドエッグがあり、その状態から温泉卵とポーチドエッグは混同されることがあります。

外食業界でも夏場の食中毒のリスクから加熱処理した卵を用いることが多いです。中でもキユーピーが開発した白身は半熟かつ黄身には火が通った「キユーピットのたまご」という商品は、卵特有の生臭さを抑えたまろやかな風味が人気を集めヒット商品となっており、吉野家をはじめとした外食チェーンが夏場も持ち帰りできる「半熟卵」として採用しています。

加熱条件例

いくつかの条件が知られています。

  • 65 - 68℃程度の湯に30分程度
  • 68 - 70℃程度の湯に20分以上
  • 70℃ の湯に20-30分程度

温泉地の「温泉卵」

ラジウム玉子

福島県福島市の飯坂温泉の温泉卵は、この温泉で日本で初めてラジウムの存在が確認されたことに因み、「ラジウム玉子」と呼ばれています。山形県米沢市の小野川温泉でも、温泉にラジウムを含むことから、「ラジウム玉子」と呼ばれています。温泉街には、2つのラジウム玉子製造湯舟があり、ラジウム玉子つくり体験もできます。小野川温泉では、約80度の源泉を満たした湯船でラジウム玉子を作ります。いずれも、土産物として人気があります。

荒湯の温泉卵

湯村温泉の源泉「荒湯」は非常に高温の温泉(98℃)で湯沸し不要です。10分程度で温泉卵が出来上がります。訪れた人の多くが生卵を荒湯につけています。

雲仙地獄たまご

雲仙温泉では地獄谷からでる蒸気で蒸し器を使う少し硫黄のにおいがするゆで卵があります。付属の塩は普通の塩ではなく、温泉でできた塩を使っています。ラムネと一緒に食べる人が多いです。お糸地獄付近で販売しています。

別府の温泉たまご

別府八湯のうち地獄釜が利用出来る鉄輪温泉と明礬温泉や、別府地獄めぐりの各地獄では、たまごを温泉で蒸したり茹でたりした温泉たまごが名物となっています。温泉の蒸気熱を利用した地獄釜で蒸す地獄蒸したまごの他、海地獄では、98度のコバルトブルーの温泉に、竹籠に入れたたまごを直接浸してゆでた、地獄ゆでたまごが名物となっています。

海外の温泉たまご

台湾、ニュージーランド、タイでも温泉たまごを食べることが出来ます。

  • 中華民国(台湾) 鳩之澤温泉(宜蘭県太平山国家森林遊楽区)、清水地熱公園(宜蘭県大同郷)
  • ニュージーランド Rotorua(北島 ロトルア)
  • タイ Tha Pai hot spring(Mae Hong Son), San Kampaeng hot spring(Chiang Mai)

家庭での作り方

卵が楽に入る程度の広口の魔法瓶があれば、68℃程度のお湯と卵を入れることで失敗なく作ることができます。鍋を用いる場合は、1リットルのお湯を沸かし、火を止めて200mlの水を加え、常温に戻しておいた卵を入れ、蓋をして12~13分ほど放置するという方法も紹介されています。また、他に沸騰したお湯に水を加えないパターンや蓋をせず放置するパターンなど様々なパターンのレシピも紹介されています。

保温性のある発泡スチロール容器(カップラーメンの容器など)に卵を入れ、熱湯を加える方法もあります。熱湯は卵が隠れるまで入れます。ふたをして30 - 40分程度、そのまま放置しておきます。なお、冷蔵庫から取り出した卵に急に熱湯をかけると割れてしまうので、熱湯を入れる前にぬるま湯などである程度卵を温めておくとよいでしょう。また、20 - 25分間は70 - 75度に湯の温度を保てば温泉卵はできるため、あまり容器にこだわる必要はありませんが、沸騰や湯温の低下に至らないように工夫する必要はあります。

ペーパードリップ式のコーヒーメーカーを使って作る方法もあります。サーバーに生卵を入れ、フィルターペーパーとコーヒー豆をセットせずに通常のドリップを行うという、シンプルなものです。この方法でも、冷え切っている卵を使うとひびが入るので、あらかじめ常温にしておく方がよいでしょう。

炊飯器の保温機能を利用するという方法もあります。これは炊飯器の保温機能が約60 - 75℃を維持するように設定されていることを利用したものです。ただし一部のメーカーでは50 - 55℃に下がるまで加温されない機種があるので取扱説明書などで確認したほうが良いでしょう。

食品衛生的観点

調理時に中心部温度が 75℃を越えないことから食中毒を発生する可能性があります。但し、日本における危険性は生卵と同程度で、また日本で市販される卵は生食を想定した衛生管理と賞味期限が設定されています。

価格:
165円
配信開始日:
2024-07-23 00:00:09
シリーズ:
我にチートを 〜ハズレチートの召喚勇者は異世界でゆっくり暮らしたい〜
出版社:
秋田書店
作者:
温泉卵

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